のと みのり能登 実里会計コンサルタント

PwC Japan有限責任監査法人で約6年間勤務した後、2021年に株式会社アクリアへ入社。2023年末から長野県へ移住し、フルリモートで勤務。

自分ならではの生き方を実践。次のキャリアの決め手は「人」

能登さんの生い立ちを教えてください。

長野県で生まれ、家族の都合で東京で暮らしたり、長野に戻ったり、といった生活をしていました。小学生の時に東京での生活を始めました。

小学校4年生の途中からは、ホームスクーリングに切り替え、自分で学習の内容やスケジュールを管理しながら、学校へは通わずに勉強しました。

高校生になっても、高校には通わずにホームスクーリングを続け、高卒認定資格を取りました。

これから、進学をするのか、就職をするのか。

将来を考えていた時に、社会を生きていく上で資格があると生きやすいのでは、と思うようになりました。

その時に出会ったのが「会計士」の資格。漠然と中学生くらいから、「経営に関わる仕事がしたい。経営者のサポートがしたい」と考えていた私には、うってつけでした。

そこからは、資格取得に向けて予備校に通う日々。23歳で短答式試験に合格したタイミングで、ご縁があり、PwC Japan有限責任監査法人へ入所しました。

入所後も仕事と両立しながら、論文式試験に向けて勉強を続け、2017年11月に晴れて合格しました。

前職ではどのような業務を担当していましたか。

日系大手企業や外資系企業の日本法人の監査業務などに携わっていました。

スタッフとして3年間の勤務を経て、シニアスタッフになると、主査として複数社の監査現場での進捗管理や取りまとめを行うように。業務量や責任範囲も大きくなっていきました。

やりがいはあるものの、このまま働き続けることを考え直すようになりました。

そこで、何となく転職活動を始めてみたんです。

「規模感が小さい企業に対して、伴走支援をしたい」と、漠然と思い続けていたので、叶えられそうな企業を幅広く探していました。

そこから、アクリアへ入社したきっかけは何だったのでしょうか。

実は、転職活動で一番最初に面談をしたのが、アクリアだったんです。そこで感じた、皆さんの人柄の良さに惹かれてしまって。他の会社も受けましたが、アクリアが忘れられなかったんです。

面談では、代表やメンバーを含めた4名が和気あいあいとした雰囲気で話をしてくれました。上司がいるとメンバーが萎縮する組織もあるかと思いますが、アクリアには非常にフラットな印象を受けました。

そこから、自分が伸び伸びと働いている姿が想像できたので、内定をもらってからは、すぐに入社を決めました。そして、2021年11月からアクリアで働き始めました。

中学生の頃に描いた「経営者のサポーターになりたい」夢がカタチに

アクリアではどのような仕事に携わっていますか。

主に、株式投資型クラウドファンディングサービスを活用して、資金調達をする企業の支援業務を担当しています。

具体的には、経営者に伴走し、資金調達に必要な事業計画の作成を行っています。

前職と比べて、企業の規模感や仕事の進め方が異なるため、最初は戸惑いました。しかし、メンバーとのノウハウシェアや経験を増やすことで慣れていきました。

経営者が思い描いているビジョンやアイデアを、経営者と膝詰めで話し合いながら事業計画に落とし込み、形にすることで感謝される瞬間が何よりも楽しいですし、やりがいを感じますね。

仕事への熱意を感じます。一方で難しさは何でしょうか。

相手の要望や状況を、フラットに理解することでしょうか。

何事も、まずは話を聴くことからスタートします。どのような会社なのか、今後のビジョンや達成までの道筋などを深く伺っていきます。

基本的なことですが、どうしても、自分の経験や価値観のフィルターを通して、相手の話を受け取ってしまう状況もあります。

そうならないように、プレーンな状態で相手の話を全部聴くように日々意識しています。

相手の要望や状態を正しく理解し、期待以上の価値を提供できると、喜んでいただけます。そして、「今後も能登さんにお願いします」と言っていただけた時には、本当に達成感を感じられますね。

ライフイベントを迎えたとしても。アクリアだったら乗り越えられる

昨年、長野県に移住されたと伺いました。

そうなんです。2023年に長野で暮らす人との結婚をきっかけに、東京から移住をすることにしました。

移住に伴い、仕事を離れる選択肢は私の中にはありませんでした。アクリアが大好きで、メンバーと働き続けたいと思っていましたし、仕事内容にもやりがいを感じていました。

ただ、当時のアクリアでは、フルリモートで勤務をする常勤メンバーはいませんでした。一方で、非常勤勤務の方が多く在籍していたので、私も雇用形態を変更しようと考えていました。

そんな相談を代表にしようと思っていたところ、「能登さんがよければ、常勤の社員としてフルリモートで働き続けてもらえないか」と提案をしてもらえました。

とても嬉しかったですし、メンバーの状態に合わせた柔軟な働き方をつくり出せる会社だと、改めて感じましたね。

それは、代表だけではなく、他のメンバーからも同じような姿勢を感じます。移住を検討していたタイミングで、対面での打ち合わせを要するクライアントの案件の対応に悩んでいた時のこと。

リーダーに相談をすると、開口一番に「まずは能登さんの希望を教えて欲しい」と言ってくれました。私としては、今後ライフステージが変わる可能性があることを考えると、定期的に東京へ行くことは厳しそうだと、素直な気持ちを伝えました。

すると、快諾をして、真摯に調整の対応をしてくれました。

フルリモート勤務になり、仕事の進め方はどのように変わりましたか。

アクリアは、11時から16時の間にコアタイムがあるフレックス勤務制度を導入しています。その中であれば、業務に支障がない範囲で就業時間を設定できます。私の場合は、9時か10時くらいから業務を開始しています。

そこから、事業計画のミーティングを行ったり、上場企業の開示支援業務や、株価算定や財務デューデリジェンスの作業に関わることもあります。

お昼になると、夫が家に帰ってくるときは一緒にご飯を食べています。

担当するクライアントによって業務量に変動はありますが、私は基本的に残業はせずに、18時か19時に仕事を終えるようにしています。

フルリモート勤務になったことで、メンバーやクライアントとのコミュニケーションに、より気をつけるようになりましたね。

仕事をしている姿が見えにくいので、積極的に自分が何をしているのかを開示するように意識しています。Googleカレンダーには、なるべく自分が行っている作業を細かに反映させるようにして、発信しています。

また、近況を話し合う雑談の時間も、定期的に取るようになりました。

クライアントに対しても、今まで以上に詳細な状況報告や連絡をするように心がけています。

暮らしについては、どうでしょうか。

東京での生活と、大きく変わりましたね。

以前は友達とご飯に行くことが好きで頻繁に出かけていましたが、ほとんどなくなりました。

けれども、家でココアや紅茶を飲みながら、夫と映画を観てのんびり過ごすだけでも、十分だと感じるようになりました。

時間の流れる速さや暮らしが変わったことを、日々感じています。

次は仲間のために。働きやすい会社づくりに携わりたい

これから、どのような挑戦をしたいですか。

まずは、さらなるスキルアップを目指したいです。

ベンチャーや中小企業へ支援できる分野の枠を広げて、もっと価値を提供できるようになりたいですね。

プライベートでは、何か変化が起こるかもしれないけれど、仕事も充実させて両方を頑張っていきたいです。

そんな欲張りな気持ちを叶えてくれるのがアクリア。

前例がないことでも、耳を傾け、より良い会社づくりに向けて制度や仕組みに反映しようとする風土があります。

さらに、チーム感があることも会社の特徴です。助けを必要としている人に対して、自然とサポートをする意識が根付いていると感じます。例えば、病欠や産休で長期間不在になるメンバーがいる時も、嫌な空気感が全くないんです。

当たり前のようにフォローしていく姿勢が、本当に素敵だと感じています。

私は、この会社だからこそ、移住というライフスタイルを叶えられました。これから何か変化が起こったとしても、アクリアだったら受け止めてくれると思っています。

この経験を活かして、今後は仲間のために、より働きやすい環境づくりに携わっていきたいです。