ささき しゅん佐々木 駿会計コンサルタント

新卒で監査法人へ入所。約7年間勤務され、出向も経験。その後、コンサルティングファームへ転職し、約3年間勤務。 そして、2022年4月に株式会社アクリアへ入社。

資格を持っているからこそ、経験できる仕事に魅力を感じ会計士の道へ

公認会計士を目指すまでのお話を教えてください。

私は明確な目的を持って大学へ入学をしたわけではなく、大学1年生の途中までサークル活動に精を出していました。ところが、ふとした時に「飲み会は楽しいけれど、そればかりが続いた先に、自分の学生生活には何が残るのだろうか。」と将来への不安が高まってきました。

何か大学生活で頑張った証を残したいと思い、出会ったのが公認会計士の資格でした。元々簿記は好きで、せっかくなら最難関の資格を取得したいと思い、大学1年生から資格予備校に通い始めました。

勉強をする中で、印象的だった出来事はありましたか。

大学3年生の夏前の一次試験に落ちたことは、今も忘れないですね。

大学3年生で二次試験に合格し、晴れ晴れした気持ちで大学4年生を謳歌する計画は見事に崩れて、人生で初めての挫折を味わいました。次の年の試験に再挑戦して受かるのか、頭の中では将来への不安や悩みでいっぱいでした。

そこで、公認会計士を目指す原点に立ち返るために、とにかく現役の公認会計士の方々に会い、具体的な仕事の内容や魅力、やりがいを聞きました。

おかげで、目指したい場所の解像度が上がり、公認会計士の資格を保有していることで、出会える企業や人の幅が圧倒的に広がることに気がつきました。自分の中で気持ちが固まり、もう一度資格試験に挑むことに決めました。

晴れて3年生の冬に一次試験に、4年生の秋に二次試験に合格しました。

そして、新卒で有限責任監査法人トーマツへ入所されましたね。

有限責任監査法人トーマツ(以下:トーマツ)の中でも、特に、トータルサービス事業部(以下:TS)に興味を持っていました。監査に限らず、ベンチャー支援コンサルの機会もあること、会社説明会で出会ったTSの方々の熱量の高さに惹かれました。

入所してから約5年間は上場企業やベンチャー企業の監査、コンサル業務を担当していましたが、勤務年数を重ねるうちに、クライアントとの立ち位置を意識するようになりました。

TSでは、ベンチャー企業と関わりを持てるものの、メインは監査人としてクライアントに対峙する立ち位置です。
もっとクライアントに寄り添う形で働きたいと思い、コンサル業務のみを行うリスクアドバイザリー事業部(以下:RA)への出向希望を出し、RAでの勤務が始まりました。

誰に価値を返すのか、だけではなく「誰と働くのか」も大切にしたい

2年間の出向経験から、どのような気づきがありましたか。

まず、出向先での勤務は、本当に楽しかったことを覚えています。クライアントの事業成長に寄り添って、専門知識を活かした仕事ができている感覚がありました。また、RAは会計士以外の従業員も所属していたため、多様な知識や視点を得られるコミュニケーションが刺激的でした。

出向先での経験から、多様なバックグラウンドの人と共に、専門知識を活かして重要な経営意思決定を支援していきたい、という目標ができました。そして、2019年12月にKPMG FAS社に転職をしました。

KPMG FASでは、主にM&A関連の戦略コンサル業務を担当していました。前職のように、会計基準や前期の成果物など一定の正解がある世界ではなく、各PJに真剣に向き合い脳に汗をかいてようやく正解らしきものを導き出せるものでした。そのため、ロジカルさとクリエイティブさが求められる、タフながらもやりがいのある仕事でした。

2年働き、家族が増えたこともあり、これからのキャリアを考え直す機会がやってきました。今後、自分はどのようなスキルを活かして、誰を幸せにしたいのか?

自身に問いかけると、「もう一度会計を極めたい」「ベンチャー企業の支援がしたい」「家族との時間を大切にしたい」という想いに気がつき、転職活動を始めました。

転職活動をする中で、アクリアとはどのように出会いましたか。

転職エージェントからアクリアを勧められ、初めて存在を知りました。
業務領域が上場企業からベンチャー企業と幅広い企業を対象としており、アドバイスをするだけではなく、手を動かし、実務を行うコンサル業務ができる仕事内容が魅力的でした。

さらに、選考に進む中で印象的だったのが、アクリアで働く「人」でした。代表2人を始め、メンバーの皆さんのコミュニケーションから、傾聴し寄り添い、フラットに向き合う姿勢を感じました。
仕事内容や組織に魅力を感じ、2022年4月にアクリアへ入社しました。

目指すは「伴走者」の立ち位置

アクリアでは、どのような仕事を担当していますか。

クライアントワークをしながら、自社の経営企画を担当しています。
クライアントワークではプロマネ的な立ち位置で、3〜5名のチームのリーダーを担い、IPO支援業務をしています。具体的には、顧客先に出向き、決算の早期化や内部統制の構築、事業推進に伴う会計論点の対応を行っています。

その他、資金調達を目指すベンチャー企業を対象に、事業計画の作成支援も行っています。アクリアではチーム制をとっているため、悩みはチームで共有し、年次関係なくアドバイスをしあえていますね。

そして、1週間のうち1〜2日は、社内の経営企画業務を行っています。
実は、入社前の面接から、自社の組織づくりに積極的に携わりたい気持ちを伝えていました。

アクリア自身がベンチャー企業であり、当事者として組織や制度を整え、ブラッシュアップをしていく機会があることに魅力を感じていました。
実際にアクリアの組織課題を整理し、メンバーを巻き込みながら解決する機会を、入社してから1年も経たない期間で任せてもらえました。

アクリアでは、今までの経験を活かしながら、自ら挑戦ができている仕事が多いと感じています。
例えば、事業計画作成支援業務は、基本的に前職の経験を活かしながら行っているものの、前職とは異なる企業規模のクライアントを担当させてもらっています。

IPO支援業務は会計専門知識やロジカルシンキング等、今までの知見を使いながらも、ベンチャー企業ならではのスピード感やリソースを踏まえた、迅速・柔軟・リーズナブルな対応が必要となります。

社内の経営企画業務では、組織文化・人事・社内インフラ等、多様なシーンで組織課題に取り組んでおり、私にとっては初めての経験です。
経験と挑戦をブレンドしたような仕事が行えていますね。

 

アクリアに入社してから、仕事面以外の変化はありましたか。

家族と過ごす時間が増えて、仕事と家庭のバランスがとれた生活ができていると感じています。
そもそも、アクリアではむやみやたらに案件の数を追うのではなく、顧客一人一人との長期的な関係を大切にしているため、過重労働となる働き方を志向していません。

さらに、誰かが家族の事情で対応できないときも、チームで補填する方法をすぐに考え、建設的に対話して動ける社員が多いです。
そのような社風が後押しをしてくれて、2人目が生まれた昨年の11月から12月の間、育休を取らせてもらいました。育休を取得をする際も、他のメンバーの反応は非常に好意的で、不在期間の業務分担を真摯に考えてくれました。

そして、また1人、私に続く形でパパ育休を取得するメンバーがでました!

パパ育休のおかげで、子どもの成長を身近で見守れるように。

アクリアの良さは、組織をより良くしたいと思うメンバーが多く、みんながフラットに意見を言えることだと思いますね。新しい事例を頭ごなしに否定することはなく、建設的に話し合い、前向きに進める姿勢がある組織だと感じています。

今後は、クライアントの成長にコミットすることはもちろんのこと、経営企画担当として、アクリアの成長にもコミットしていきたいです。具体的には、アクリアのビジョンである「意志ある人が輝く社会に」という世界を実現するための制度・組織を整えていきたいです。

アクリアが成長する軌跡を当事者として語れるようになることで、より説得力と実務感があるクライアント支援をできる人材になれると信じています。
共に汗をかき、誰かの伴走者になれる人生にしたいですね。