よこやま しゅうへい横山 周平会計コンサルタント
有限責任あずさ監査法人で約5年間勤務した後、2020年に株式会社アクリアへ入社。事業計画作成、企業価値評価などに従事する他、全社業務のインターン制度の企画・運営を担う。
数字とヒトへの強い興味関心を仕事に。
横山さんの生い立ちを教えてください。
神奈川県出身で、幼少期から数字が好きな子でした。母親に止められるまで、計算ドリルをずっと解き続けていたこともありました。(笑)
その後は経営で数字を扱うことへの興味に転じ、大学は商学部へ進学しました。貴重な大学生活。何かをきちんと積み上げて学びたいという気持ちがありました。
そこで出会ったのが、簿記でした。大学で講座があり、資格は形としても残るからいいのではと思い、受講したことがきっかけです。
勉強は楽しく、また、「君、このクラスで一番できるんじゃない。会計士やってみたら?」という先生の誘い文句に乗り、大学1年生の終わりくらいから公認会計士の勉強を始めることに。
勉強は大変でしたが、中途半端に物事を終えることが嫌な性分なので頑張れました。また、リーダーのサポート役が向いていると感じることが多かったので、経営者のサポートをする、公認会計士の仕事には惹かれるものがあったんだと思います。
そして、大学4年生のときに二次試験に合格し、2015年に有限責任あずさ監査法人へ入所しました。
前職ではどのような仕事を担当されていましたか。
主に、商社や製造業などの大手上場企業や上場を目指すベンチャー企業の監査をしていました。4年目にはシニアスタッフになり、クライアントからの質問に対する論点検討などの高度な業務も担当するようになりました。また、メンバーの指導やサポートを行うことが好きで、法人内でメンターの役割も担っていました。
一緒に働く人にも恵まれていましたし、職階が上がったことで仕事内容や見える世界が変わり、成長も感じていました。
けれども、いずれはお客さんと同じ目線に立った仕事がしたいと思っていたので、繁忙期が落ち着いたタイミングで、コンサル職への転職にも目を向けるようになりました。
そんなときに、以前アクリアでインターンをしていた友人に今後のキャリアについて考えていることを伝えると、「とりあえず、アクリアの代表の平石さんと話をしてみますか?」との提案が。
フラットに会計コンサルの業務内容のお話を聞ければと思い、ご飯へ行くことに。それが、アクリアとの最初の出会いでした。
そこから、アクリアへ入社を決めたのはなぜでしょうか。
食事会後、今度はアクリアの日本酒好きが集まるイベントに誘ってくれたんです。非常勤勤務の方も含め、株式会社、税理士法人のメンバーが15名ほど参加していました。
そこでは、会社へ勧誘をされることも仕事の話をすることもなく、ただお酒を飲んで、談笑するだけでした。でも、会社の雰囲気の良さを感じられる、印象的な会でした。
そのため、気づいたらイベントの帰り道に、平石さんへ「どうやったらアクリアへ入社できますか!?」と聞いていたんですよ。(笑)
出会って1ヶ月も経っていないけれども、自分の中に響くものがあったんです。お客さんと同じ目線に立てる会計コンサルの仕事ができること、そして一緒に働く人に強く惹かれていました。
そこからは、共同代表の川崎さんと焼肉屋でカジュアルに面接をしたくらいでしょうか。当時はまだ規模も大きくなかったので、そういった形でとんとん拍子に進みました。
前職とは仕事内容が大きく異なるので、飛び込む怖さはもちろんありました。それと同時に、前職でも未経験の分野に挑戦をして乗り越えた経験があるので、まあ何とかなるかなという楽観的な気持ちもありました。
とは言えども、入社させてもらったからには、自分のできることで価値貢献をして頑張らないと、と責任感も持っていました。
さまざまな思いを抱きながら、2020年にアクリアへ入社しました。
想いと哲学を持ち、バランス感がある人間で在りたい
今まで、アクリアでどのような仕事に携わってきましたか。
入社当初から、主にスタートアップ企業の事業計画の作成とインターン制度の構築や運営を担当しています。
事業計画の作成については、今でこそチームをマネジメントする立場ですが、入社当時は、初めてやることでしたので、色々と不安はありました。けれども、未経験の業務であっても、きちんとキャッチアップして、早く戦力になりたいという気持ちで取り組んでいました。
まずは、先輩の仕事をじっくりと観察し、ヒアリングの仕方やロジックの組み方などを学んでいきました。ミーティング前には、関連する全ての資料に目を通し、自分が主担当だったらこう進めようという考えを持った上で臨むようにしていましたね。
そして、しばらくして自分でも主担当をさせてもらうように。クライアント1社1社に丁寧に向き合うように心がけ、真剣に取り組んでいきました。そのようなサイクルを何度も回したことで、スキルが醸成されてきたと思います。
今では、新しく入ったメンバーへの指導や相談にも自信を持って臨めるようになりました。また、監査法人で培った数字を理解するスキルを活かしつつ、事業計画作成を通して身に着いたスタートアップの知識やビジネスモデルの理解などを基に、クライアントにご提案できる幅が広くなったと感じます。
そして、事業計画作成の他にも、企業価値評価や決算支援、外部CFOサービスなど、幅広く担当するようになりました。
クライアントワークだけではなく、インターン制度に関わる理由や想いを教えてください。
元々、教育には興味を持っていた中、アクリアではクライアントワーク以外にも、制度設計・採用活動など社内の組織づくりに関わる機会が多くあるため、インターン制度の担当を希望しました。
アクリアのインターン制度では、主に公認会計士二次試験に合格した方を対象に、大学を卒業するまでの一定の期間、アクリアで実務経験を積んでもらっています。具体的には、事業計画作成を中心に、経理支援や研修資料作成などのコンサル業務の他、インターン制度の運営やインターン生の採用活動などの全社業務にも関わってもらっています。
コンサル業務は社員の指導の下、価値発揮をすることを通して、専門領域について学ぶことができます。一方で、全社業務はインターン生自身が主導して進めることで、主体性を育み、プロマネスキルなどを身につけることができます。
両者は違った経験が得られますので、学びの両輪だと考えています。
また、インターンは単に社会人としてのスタートを早く切る経験だけではなく、もっと大きな意味で人生が豊かになるように、「一生モノの経験と出会いを」というコンセプトで制度の設計や運営をしています。
学生時代は多様な選択肢がある中で、せっかくアクリアのインターンを選んでくれたのだから、スキルが身に付くことに加えて、メンバーとの出会いが今後の人生を輝かせるきっかけになったら、と思っています。
そういった場をインターン生達と一緒に作っていきたいですね。
会社も自分も進化途中。さらなる成長を目指して
今後、アクリアでどのような挑戦をしていきたいですか。
まず自身としては、既存のスキルを高めながら、新しい分野の知見を広げていきたいですね。今まで携わってきた事業計画の作成や企業価値評価は、何度取り組んでも新しい発見があるので、引き続き磨きたいです。
また、新しい分野では、特に、ベンチャー支援領域で自分が発揮できる価値を向上させたいです。中でも補助金や融資といった資金調達に関連する業務に携わっていきたいです。加えて、メンバーの皆さんは様々な領域のスペシャリストですので、他の未経験の分野の知識も積極的に吸収したいです。
身に付けたスキルや知見は自分の中に留めるのではなく、他の人へ拡散し、伝え続けていきたいですね。他のメンバーやインターン生に伝えることで、組織としてパワーアップをするのはもちろんのこと、やり取りを通じて、自分へ跳ね返ってくるものもあり、学びに繋がっています。
そして、アクリアの組織変革にも携わり続けていきたいです。入社をしてから、アクリアの変化を側で感じてきました。
変化してきたところがある一方で、トップダウンではなく、メンバー全員で会社のあるべき姿を議論し続ける風土はずっと変わらずアクリアの良さとして残っています。今後は、これまでに議論してきた理念や構想をより具現化していくフェーズだと思います。
実際に形にするのは簡単ではありませんが、自分もアクリアも成長することを諦めずに追い続けていきたいです。