しみず しゅんき清水 駿希税務コンサルタント

大学院卒業後、新卒でKPMG税理士法人へ入所。約6年間の経験を積んだ後、2022年4月に税理士法人アクリアへ入所。

人生の岐路には、いつも誰かの姿があった

清水さんが税理士を目指されたきっかけは何でしょうか。

幼少期から税理士を目指すつもりはなく、大学進学も「経営を学べるところがいい。」と何となくの興味関心で選んでいました。滋賀県の高校を卒業後、新潟県の大学へ進学を決めたのですが、理由は友達に誘われたから。(笑)

何となくの選択から大学生活はスタートしたものの、簿記の勉強をするうちに、自分の学びと仕事の繋がりを考えるようになりました。

元々、両親が学校の先生をしていた影響もあって、将来的にも手堅い職に就きたいと思っており、公務員を検討していた時期もありました。

ところが、税理士事務所へインターンした際、顧客から相談を受けている様子や仕事ぶりから「税理士は人に寄り添い、共に成長できる仕事」と思えるようになりました。

公務員の仕事も素敵ですが、僕は経営者の手助けをしたいですし、経験できるキャリアの幅を広げたい気持ちが強いです。

そのため、インターンを経て税理士を目指そうと決意しました。

試験勉強は大変でしたか?

年に1回しか試験がないので、「落ちたら大変だ」と不安に思うことはありました。

ただ目標を定めると突き詰めたい性格もあって、勉強に集中することにしました。

また、試験勉強を一緒に取り組む仲間の存在は大きかったです。勉強ができる人が周りに多く、良い刺激をもらいながら、向き合えていました。

様々な選択肢がありましたが、20代での資格獲得を目標と認め、学部からそのまま大学院への進学を選びました。

卒業後は、KPMG税理士法人へ入所を決められたんですね。

将来のビジョンを考えると、誰かのために何かをしたい気持ちが強いことに気がつきました。

そのためには実力や経験を積まないと、信頼をされないし貢献もできないと感じていたので、「就社」することを選びました。

また、新潟の税理士事務所でのインターンとアルバイトや海外での語学留学の経験を経て、スキルの幅を広げたり規模感がより大きな会社を担当したりしたいと思うようになりました。

前職はBIG4と言われる税理士法人。

厳しい環境とは聞いていましたが、体力がある時だからこそ挑戦できる場所だと思っていました。何より周囲に良い意味で影響を受けやすい僕だからこそ、能力が高い人の中で成長できると感じて入所を決めました。

前職ではどのような業務を担当していましたか。

約6年間勤務をしていたのですが、最初の3年間はスタッフとしてクライアントの窓口となり、先輩社員のレビューを受けながら複数社の申告書の作成を行っていました。

3年目以降は、スタッフへの申告書のレビューを行う役割を担っていました。クライアント先への提案資料の作成や税務の考え方についての調査も行うようになっていましたね。

ただ、顧客とのやりとりはマネージャーが行いますし、顧客の規模が大きいと経営者には出会えません。

元々思い描いていた「経営者の支援者になる」夢とは、少し距離があったのかもしれません。

本来の「目指したいキャリア」を叶えるために入所を決意

アクリアについて、どのように知りましたか。

アクリアで勤務をしている知人がおり、職場の話を聞いていたため、会社の存在は知っていました。

前職では多くの経験を積ませてもらえたけれども、「経営者と共に考え、伴走をしながら自身も成長すること」ができず、今後のキャリアを悩んでいました。

そんな話を彼に相談すると、「アクリアではスタートアップから中小、上場企業と幅広く仕事ができる」「経営者へアドバイスができる環境」と紹介をされました。

今まで培った経験を活かしながらも、業務の幅を広げる挑戦ができるのでは、と感じましたね。

仕事内容だけでなく、社内環境の良さや代表の考えや人柄にも惹かれて、入所を決めました。

前職との違いを感じることはありますか?

最初に、社内の和気あいあいとした雰囲気に驚きました。

前職を含めて、税理士業界では個人事業主のように、お互いに干渉しない雰囲気を感じていました。

けれども、アクリアでは事業所内で積極的に相談をしていたり、業務外の会話をしたり。

オフィスでは音楽も流れているので、ギスギスした雰囲気がなく、コミュニケーションを大切にする風土や配慮が伺えました。

入所をして約1年が経過して、この環境を作れる理由を考えてみましたが、社員一人一人の意見が尊重・反映されている取り組みがあるからこそ、実現されていると思っています。

例えば、「みらい会議」では全社員が参加して社内のルール作りやイベント作りをしています。また、社員がプロジェクト発案をして、代表から直接フィードバックをもらえる機会もあります。

そんな取り組みから、社員全員で会社を作るボトムアップな風土を感じられますね。

一方で、ギャップに感じていることはありますか?

想像していたよりも業務範囲が広いことですね。税務だけではなく、労務関係や経理支援をすることもあります。

経験がない業務を担当することもありますが、アクリアには多様なキャリアの方が所属しているので、仲間の力を借りながら挑戦できています。

役職や入所時期、年齢は関係なく、フラットに分からないことを「分からない」と言えて、1人で完璧にこなせなくてもチームで補う風土に、背中を押されていますね。

経験や志向を汲み取った仕事の任せ方が成長のカギ

現在担当されている業務を教えてください。

10〜20社の顧客を担当し、主に申告書のレビュー、チームの業務管理やマネジメント業務を行っています。リモート勤務や顧客先訪問など、状況に応じた働き方を取ることが多いです。

1社に対して3〜4名がチームになり、申告書作成・レビュー・最終チェックと担当領域を分けて業務を行っているのですが、急な休暇時でもサポートし合える体制が有難いですね。

最近では、新たにお取引をするスタートアップ企業は、大抵僕がフロントに立ち、担当をしています。

経営者の支援者を目指したい思いを会社が汲み取って、優先的に任せていただいているのかな、と思います。

また、前職で培った経験を活かして、上場企業の申告書作成、レビューも行っています。

個々の能力や志向、経験を丁寧にヒアリングし、仕事を任せる社風や制度のおかげで安心して挑戦ができています。

入所をする1年前と比較して、成長を感じることはありますか?

前職では上場企業の税務周りのみを担当していたのですが、アクリアでは会社の全体像を捉えて業務を進めるため、自然と幅広い知識が身についていました。

また、顧客先の業務効率化や社内ルール作りまで、踏み込んだ話をする場面が増えました。経営者とのディスカッションや提案ができるようになり、成長を感じています。

今後、アクリアで取り組みたいことを教えてください。

まずは、他者への伝え方や話し方を磨いていきたいですね。営業トークが上手い社員がいるので、その方から学んでいきたいです。

それだけではなく、組織が拡大したアクリアの中に、研修体制の構築をしていきたいとも考えています。

1年前と比較するとメンバーの人数が増え、教育や育成の観点がより必要になったと思うんです。OJTで出来ることもありますが、もう少し新しい社員の方に寄り添った仕組みづくりをしたいですね。

僕自身、周囲に助けられながら歩んできた人生なので、まずは周りを大切にしながら、自分も成長することを考えていきたいです。