まなべ ゆり真部 由理会計コンサルタント

新卒でEY新日本有限責任監査法人へ入所。約9年間の勤務を経て2020年1月に株式会社アクリアへ入社。社内で1人目の産休・育休を取得し、復職。2023年7月に2回目の育休・産休を取得中。

どんな状態になっても働き続けられる自分になりたい。だから、公認会計士に挑戦

真部さんが公認会計士を目指されるまでのお話を教えてください。

幼少期はヴァイオリンの演奏に励む生活を送っていたので、演奏家への憧れがありました。
ところが、高校の進路選択の時期になり、その道を極めることや職業にする難しさを感じ、音楽の道に進むのではなく、一般の大学に進学することを決めました。

音楽の道を離れて受験に挑んだものの、第一志望の大学には落ちてしまい、私立大学の商学部に入学することになりました。この経験は私にとっての、大きな挫折経験です。
だからこそ、「大学生活の中で成功体験をつくる」と心に決めていました。

大学生活の目標に悩んでいた時、家族や知人から公認会計士の資格取得を勧められました。興味を持ち、実際に予備校で話を聞くと、女性ならではのライフステージの変化がやってきても復職して働き続けられる仕事と教えてもらいました。

当時、世間的に女性の働き方に関する話題が増えていたことや、いつか結婚をして子どもが欲しいと思っていたこともあり、公認会計士の仕事が魅力的に感じました。

もちろん、簡単に取得できる資格ではないと分かっていましたが、むしろ、新しい学びを通して成功体験を積めると感じたので、挑戦することにしました。勉強の過程で辛いこともありましたが、途中で諦めたくなかったので、投げ出さずに論文試験合格までやり切りました。

試験合格後は、EY新日本有限責任監査法人への入所を決められたんですね。

BIG4の中で、私にとって親しみやすい雰囲気を感じたのがEY新日本有限責任監査法人(以下:EY)だったので、入所を選びました。
振り返れば、2011年から2019年まで約9年間在籍していました。

最初の3年間は、大手食品・飲料メーカーやアパレル等の3〜4社の会社を、スタッフとして担当していました。主に月次・四半期ごとの監査や内部統制業務を、10人以上のチームで行っていました。大規模なクライアントだったので、1年ごとに任される業務難易度は高くなっていき、学ぶべきことはたくさんありました。

ところが、入所してから5年後、一番親しい友人が転職をしたことにより、私の中に他社で働く選択肢が芽生えてきました。監査法人から事業会社の経理職へ転職した友人が、事業をつくる面白みをイキイキと語る姿が印象的だったことを覚えています。

また、自分自身がこのまま監査法人に残るキャリアを想像した時に、マネージャーやパートナーのような職階に上がることは、望んでいないと気がつきました。もやもやとした思いを上司に相談すると、他部署への異動を勧められました。

まずは別部署を経験してから転職をしようと思い、異動をさせてもらい、最後の3年間は監査部門とナレッジ部門で仕事をしていました。

9年間の勤務を経て、キャリアの分岐点へ

異動から3年後、アクリアへ転職されましたね。お気持ちの変化や入社理由は何だったのでしょうか。

他部署での業務にやりがいはあったのですが、いつかは転職をする思いは消えていませんでした。
当時、私が思い描いていたライフプランは新卒の時と変わらず、結婚をして子どもを持つことでした。

さまざまな転職先を検討する中で、そのライフプランを叶えられるかどうかが大切な軸でした。
監査役になると、時間の融通が利くものの同年齢が少ない印象。
事業会社の経理になると、つくり手になれるものの、関われる業務範囲が1社のみ、限定的になってしまう・・・

そんな転職先に悩む私の相談に乗ってくれたのが、アクリアへ入社した知人でした。
彼からはアクリアを勧められましたが、最初は転職活動の中でまったく選択肢に入っていませんでした。けれども、代表との飲み会やメンバーとのBBQを通して、徐々に興味を持ち始めました。

アクリアでは経理支援という形で、様々な事業会社の経理業務に深く携われる環境があるこ、メンバーは親しみやすくフランクな方々が多いことを知っていき、入社への不安が解消されていきました。

人柄をオープンに外に出せるからこそ、誤魔化したいことが無い会社だと感じましたね。
仕事内容の面白さも魅力的ですが、知人がイキイキして新しい仕事に挑戦している姿を見て、感化されたことが入社を決めた一番の理由です。

2020年1月に入社されてから、どのような仕事を担当していますか。

連結決算の支援や開示資料の作成、内部統制の支援業務をチームで行っています。最近はデューデリジェンスの業務にも関わらせてもらっています。
アクリアでは職階が設けられていないので、あえてチーム内での明確な業務担当を分けていません。誰に依頼すればいいのか分からなくなることがありますが、困ることは少ないです。

職階がないからこそ、業務に責任感を持ち取り組むメンバーが多いので、質問をすると必ず誰かが反応し答えてくれる安心感があります。入社年次が若い人がアドバイスをすることもあり、対等にコミュニケーションを取れる環境だと思います。

前職と比較すると幅広い業界・業種のクライアントを担当しています。さらに前職での知見を活かした業務だけではなく、経験をしたことがないデューデリジェンス業務まで関わっています。
未経験の仕事をする大変さはあるものの、挑戦をさせてもらえてありがたいです。

初めて経験する業務を担当できるのは、チームで仕事をしているからこそだと思っています。多様なバックグラウンドのメンバーがアクリアに所属しており、さまざまな業務のスペシャリストばかりです。業務開始前には、経験がある方が丁寧に業務内容や進捗を説明し、作成した資料への細かなレビューもしてくれます。

入社年次は関係なく、私よりも年齢が低いメンバーから教えてもらうことがありますよ。

「社員は家族」を実際に体現している会社がアクリア

真部さんはアクリアへ入社されてから、産休・育休を取得されたと伺っています。

実は、私がアクリアで1人目の産休・育休取得者でした。
そもそもアクリアへ入社を決める前に、代表の2人との飲み会で叶えたいライフプランは伝えていました。仕事を極めるのではなく、家族との時間を大切にしたい想いを伝えたところ、「そんな働き方でもアクリアは大丈夫だよ!」と受け止めてくれました。

だから、安心して働ける会社だと感じたので入社を決めたんです。実際に、結婚をして子どもができ、産休・育休を取得する時にも会社や組織への安心感は変わっていません。

会社として、初めての産休・育休取得制度を整えていくために、代表や事務のメンバーが協働して他社事例を調べたり、必要な書類を集めたりして、手続きを進めてくれました。

初めての産休取得者だったので、EYにいる先輩ママにお願いして、EYではこんな書類を提出しているようです、というようなことを川崎さん・平石さんに共有するところから始めました。その後、総務の川村さんにもいろいろと調べていただき、手続きを進めていっていただきました。

チームのメンバーにも助けられましたね。産休前に悪阻が辛い時期があり、体調が不安定だった私を理解して、素早いフォローや柔軟な対応をしてくれました。会社全体で支援してもらったおかげで、産休・育休に入ることへの不安は取り除かれました。

育休・産休取得を経て復職。望んだライフプランが実現できた。

 

復職され時短勤務になってからは、どのような働き方をされていますか。

定時よりも1時間早く仕事を終わらせてもらっています。9時から17時の勤務や、日によっては8時から16時の勤務をしています。


育休を経て復職をしてからも、チームにフォローされながら仕事ができています。最近お子さんが生まれた方や子育てをしている方も在籍をしているので、子どもの突然のお迎えに理解を示す方が多いです。

私は、今年の7月に産休を取得し、8月に2人目を出産する予定ですが、働きやすいと感じているのでアクリアへ復職をするつもりです。時短勤務や産休・育休を経てブランクがあっても、関係なく新しい仕事を任せてもらえる環境がありがたいです。他に移りたいとは思わないですね。

よく「社員は家族だ」と謳う会社は多いですが、制度やそれをつくる過程で表現できている会社がアクリアだと思います。